東雲さん家の食卓には【完】

Good-Bye Summer /浴衣



「どうかな?」


「いいんじゃね。」


「…………。」


「アカ兄?」


「…っ?!」


「うわー、引くわー…。」









東雲さん家と浴衣デート











◇◆◇長女ミコトeye





《浴衣コンテスト》





これだ!


と、思った。


運が良ければ賞品も貰えるし…。



「…………。」


「ミコト?何してるの?」


「?!」



スーパーの掲示板を凝視していたら、アズミに出会った。



「 ” 浴衣コンテスト ” ?興味あるの?」



掲示板を指差して問われ、コクリと頷く。



「 ” カップルで参加 ” って書いてあるけど?
例の彼氏と出るの?」


「なっ?!知って…」


「アカネから聞いたー。ショックだったー。
俺ミーちゃん狙ってたのにー。」



アズミは口を尖らせた。


” 狙ってた ” というのはどういうことだろう。


好きだったということなのかな?


よくわからないけど…


謝っておいた方がいいのかな?



「…ご、ごめんなさい。」


「うわーん!告ってもないのにフラれたー!」



アズミは手で顔を覆い隠した。



「あ、え、…」


「あははは、冗談だよ。で、浴衣コンテスト、彼氏と出るの?」


「…………。」



メグルは出でくれるのだろうか。


きっと頼めば嫌々参加してくれるだろう。


しかし、交際していることを公にできる立場ではないので、無理だろう。



「ごめん、聞き方変えるね。このチラシ見た時、誰と出ようと思ったの?」


「…?!」



だって、こういうイベントが好きだから。


だって、いつもと違う服を着ると喜ぶから。


だって、いつもと同じようで違うから。


だって、喜ぶと思ったのに悲しそうに笑うから。


だって、だって、だって…



「その人誘うときっと喜ぶよ。」


「…………。」



アズミは私の肩をポンと軽く叩いた。


何か見透かされてる気がした。




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