東雲さん家の食卓には【完】

Good-Bye Summer /フェス



「なんかアイツ見たことある…。」


「そりゃあるでしょ〜!」


「今をときめくロックバンド!」


「その名も、」


「不良ロッカー野郎!」


「…そのネーミングセンスどうなの?」








東雲さん家とロックフェス
とか本当勘弁してくれよ!










◇◆◇次男ヒカリeye




ザワザワザワザワ…




会場前はすでに黒山の人だかり。


朝日が照りつける中、みんな何が楽しくてアスファルトに座り込んでるんだか…。



「ふぁ〜。」



思わず欠伸も出る。


現在朝の6時。



「開場はあと2時間後ね。」


「は?」



思わず声を上げると、「何よ?文句あるの?」と言わんばかりにソノカに睨まれた。


2時間待機、だと?


オタク、ナメんな。


こちとら夜な夜なミッション熟して3時間も寝てねーよ!


この陽射しの中2時間…寝られるか?!



「僕フェス初めてー!超楽しみ!」


「私もー!」


「「ねー!!」」


「…………。」



出発時からテンションの高かったミヤビとミコトは、さらに異様なテンションになっている。


このやり取りも既に数回目。


何なのお前ら。


怖いんだけど。



「あんたたち感謝しなさいよ!チケットを勝ち取ったこの私に!」


「「ははぁ〜。」」


ソノカに土下座をする二人。


何なの?


その茶番。


いらなくね?



「私フェス初めてー!本当楽しみー!」


「僕もー!」


「「ねー!!」」


「…………。」」



それ、さっきも聞いたから。


始まるまで何回やりゃぁ気がすむんだよ。


ツッコム気も起きねーよ。


「感謝しなさいよ?」


ってお前もやるのかよ?!


そこまでで一括りなわけ?!


もはや面倒クセェよ!


もうツッコまねぇよ!



「暑い…。」



俺はビニールシートの上で項垂れた。




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