東雲さん家の食卓には【完】

Q&A /よしんば…




東雲さん家の食卓事変







◇◆◇長女ミコトeye




それは何の変哲もない日曜日。


…のはずだった。


ただ、変哲もない日曜日のわりには豪華な食卓だった。


…気がする。



そしてそれはなんの前触れも無く始まった。



「イガラシメグル」



………?



突然、アカネから静かに発せられた彼の名前。


付き合ってから話題になるのは初めてかもしれない。



「…そいつがどーかした?」



少し苛ついた声で返したヒカリに対して、



「どーかする?」



柔かに笑ってアカネが提案した。



どーかするって何?!

怖い。



「どーかしたい。」



真面目に答えるヒカリも怖い。



「ボコる?…のは飽きたなぁ〜。」


「さすがに八つ当たりされた不良に同情するぜ。もうやめろよ。」


「はいはい、もうしません。」





…………。





静かに食事を進める二人…。


私の存在を忘れているのでは?

と、問いたくなる。


仮にも私の交際相手である彼をどうにかしようとする話ならば私のいないところでするべきだろう。



「学校…辞めさせる。」


「それは簡単。」



ヒカリの提案に即答するアカネ。


この話はまだ続くようだ。



「じゃあ、」


「でも、ダメ。」



アカネは首を左右に振った。



「なんで?」



ヒカリは眉を寄せる。



「よしんば、イガラシメグルが学校を辞めたら、ミコトに更に近づくチャンスを与えるようなもの。それに辞めさせられた理由を調べたがる連中が出てくる。その時ミコトの名前が出たら?ミコトも学校にいられなくなるだろ。」



アカネが話すとヒカリは「チッ!」と舌打ちをした。



メグルを学校から追い出すのは簡単、だができないことらしい。





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