東雲さん家の食卓には 2nd【完】〜番外編完結〜

ある夏の日 /沢城家にて



「夜はこれから!」


「いざ、」


「尋常に、」


「「勝負!!」」


「…マジかよ。」









沢城さん家でオールナイト☆











◇◆◇大学生ミヤビeye




誰かを家に招くなんて何年ぶりだろう。


夏祭りの後、久々の我が家にやって来た。


長い学寮生活に慣れてしまったせいか我が家という意識も薄っすぅぅぅいけど。



「ご家族の方は?」



ソノカに問われ、



「父さんは出張、母さんと姉さんは旅行中だよ。だから気兼ねなく過ごしてね。」



商社マンの父は国内外を飛び回っている方が多く、専業主婦の母は基本父について行くが暇と金を持て余しているため姉と頻繁に旅に出ている。



"「たまには帰省しなさい。」"



そんなことを言っていたクセに予定が合わず、顔を合わせることもなくなった。


まあ、会わなければ余計なことを言われずに
済むので気楽なものだ。



「気兼ねなくと言われましても…」


「落ちつかねぇ…」



そわそわしている東雲兄妹。


わかるよ、その気持ち。


無駄に広いよね、この家。


北欧風なのはいいけれど生活感はないし。


殆ど使われていないからね。


僕が小さい頃から父は単身赴任。


僕も姉も中等部から寮暮らし。


それからは母も父と方々へ飛び回っている。



こんな大きな空っぽの箱、

何のために建てたんだろう。



誰もいないのにね。





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