東雲さん家の食卓には 2nd【完】〜番外編完結〜

夏の終わり /ヤンキーこわい



「ちょ、恥ずかしいから!」


「懐かしいね。」


「ヤンキー怖っ!」


「マジやめて。」










東雲さん家のアルバムには
〜アカネの過去編〜











◇◆◇長男アカネeye




中等部に上がった途端、背が伸びて、身体も少しずつ丸みを帯びてきたミコトはもう幼い少女ではなかった。


甘え上手で少し我儘なところはあるが、それは女子特有のもので、考え方が少し大人びたところのあるミコトは3歳差があるとも感じなかった。


俺は16歳という思春期真っ盛りの夏、意識すればするほど妹として見ることができなくなっていた。


一緒にいたい、でもいつまで聖人でいられるかわからない自分は一緒にいるのがしんどくなっていた。


だから離れたかったのに…



「はあ?学寮?っざけんな。」



そう言い放ったのはヒカリではなく…


東雲家の最高権力者であり、俺の母親代りの
ヒナちゃんだ。


この人にはどう足掻いても敵わない。


まず育ててもらっている恩もあるが、それ以前に並みの男子高校生如きの腕力じゃ勝てない。


元ヤンでも、それこそ並みのヤンキーじゃない。


その頂点に立っていた人だ。



「でもさ、ほら、ぜ、全寮制なわけだし?」



*ヨウくん…


そんなガクブルで言っても何の説得力もないけれど?


もっとガツンと…



ガンッ!





ヒナちゃんはテーブルに強烈な1発を叩き入れ、



「家族は一緒にいるもんだろ。」



…………。



ガラスのテーブルに綺麗なひびが入ったのを見た俺とヨウくんは言葉を失うと同時に戦意も喪失。


話し合いは終了となった。
















*ヨウくん…双子の父でアカネの育ての親。



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