お邪魔します、大谷さん。

私とあなたと回覧板 /【101】→【103】



これが最初だったと思う。



「ウマー!ここは店か!?」


「ふわとろ。」


「ネコちゃんニャー!」



有り合わせで作ったオムライスが意外にも好評で、



「よかったです。」



ひと安心。


ユメさん家のキッチンは使用不能状態だった
ので、結局、隣の私の部屋で遅い夕食となった。



「回覧板も見つかってよかったニャー。」



ケチャップでネコを描いてあげたら、喜んで
ネコになってくれたメグミくん。


頭に猫耳があるように見えてくる。


可愛い。


なでなでしたい。



「ホント。朝までコースになるかと。」



オムライスを端から一口ずつ丁寧に食べるユウトくん。


ゴミも綺麗に分別していたし、几帳面なのかも。



「まさかあんな所にあるとはなぁー。」



ユメさんの言葉にみんなで「ねー」と、同意する。


「私が何か作ります。」と、キッチンに向かい、冷蔵庫をチェックすると、そこには大量の卵と板チョコ、そして何故か冷え冷えになった回覧板が…。



「意味不明すぎです。」



理解できなすぎて逆に笑えてくる。



「「「…………。」」」



私がクスクス笑っていると、3人にじっと見つめられた。



「…っ、な、何か?」



笑い過ぎたかしら?



「べ、別にぃ〜?これマジうまい。」



わざとらしく目を逸らしオムライスを頬張る
ユメさん。



「アリよりのアリ?」



たぶん褒めてくれているのだろうけど、意味のわからないことを呟くユウトくん。



「僕、好きだな。」

 

唐突にメグミくんに言われたけれど、すぐに
オムライスのことだろうと理解。


見つめられているからうっかり勘違いしそうになる。



「…また作ってあげてもいいですよ。」



俯きながら言うと、



「マジで?!」



最年長なのに一番子どもみたいなユメさん。

 
「明日ね。」



優しい笑顔でゴリ押しするユウトくん。


それに、



「やったぁ!」
  


素直で可愛いメグミくん。


オムライス一つでこんなに喜んでもらえるとは思わなかったな。





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