デス・ゲーム 2

GAME 1

 惨劇から2か月。

 世間も「政府違法賭博事件」の熱が冷めてきたころ。

 政府の幹部らは責任を負い辞任、また、その事件に関わったものは罰を下され、投獄、一時はどうなるかと思われた国政も、新たな議員たちによって構成された新国会により、政府の信頼は取り戻されつつあった。

 そんな中、元格闘者たちは新国会が設立した首都・トーキョーにある国民育成省に行き、世間一般の知識やマナーを学んでいた。








「―――では、地図帳の最後のページ、日本が載っているところを開 きなさい。」


 黒板の前で、中年太りの丸メガネ…中山先生が言う。


 ここは国民育成省・教育館A。


 とても広いけど、教卓を中心に半円型になっている机と椅子のせいで、100人がやっとくらい。


 ま、今現在ここにいるのは60人程度だけど。


 最初ここに来た時には、どこの教育館に入るかはもう決まっていたらしく、名前が張り出されてあった。


 でも、その時は確かパッと見、何千人かはいたと思うけど。


 私はページをぱらぱらとめくりながら、「国民育成省」という文字が入った黒を基調としたシャーペンの蓋を押し、カチカチ言わせながら芯を出す。


 ……というかそもそも、教育館はGまであるらしく、ここ教育館Aは知識の習得が早い者だけを集めてるとか言ってたけど、教科書の表紙にははっきり



         「小学6年生用」



 って書いてある。


 先生たち、私たちをバカにしすぎじゃないの?


 小6って12歳でしょ?


 私もう17なんですけど?!




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