不純愛【完】

軽蔑

***

拘束された跡が僅かに残る手首を見ながら、今が冬で良かったと思う。

手首を隠す袖の上から擦れて摩擦で痛む手をさすっていると、遥は「ごめんね」と言って申し訳なさそうに抱きしめてきた。


いつもと違う行為は私を恐怖させ、同時に興奮させたのも事実。

こんな趣味あったっけ?って自分で驚いたぐらいだった。

そしてそれをした遥は──どこか苦しそうだった。

もしかしてこの行為をしてることに罪悪感でも湧いてるのだろうかと気になったけれど、そんな考えも遥の言葉通り、なにもかも考えられなくなってからはどうでもよくなった。


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