不純愛【完】

SS /お正月編

堕落した生活を続けていた私達の前に突如として現れたのは、まさかの人物だった。

連休最終日を迎えたこの日、午前中から鳴り響くインターフォンに目を見開いたのは遥。


「………は?え、ちょ、なんで…!」


今までこんな風に狼狽える遥を見たことが無くて、インターフォンの液晶に向かって話す遥の側に行き、一緒に覗き込んだ。

そこにいたのは───


「あっ」


思わず声を上げてしまった私を見て、遥は額に手を当てながら「あちゃー」って顔でうなだれた。


「やっちゃったね…志乃ちゃん…」

「………」


悲壮感に満ちた顔をみながら、この後に起こる事を私は知る由もなかった。




数分後。部屋にやって来たのは、


「あけおめー!」

「あけおめー」


やたらとテンションの高い八頭身美人と、人懐っこい笑顔を浮かべた小さな男の子。

───それは紛れもなくあの日見た、遥のお姉さんと子供だった。

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