どうしても君が好き

第6章 /Ⅰ 密かな想い



挨拶もそこそこに、総司は凜に「昨日は大丈夫だった?」と聞いた。

「大丈夫。少し機嫌悪くなっちゃったけど」

「それ大丈夫なのか?」
眉間にシワをよせる。

「大丈夫大丈夫。単純だから、すぐにケロッとしちゃった」

「ならよかったけど」

「映画の話だけど、時間ができたら見よう。昨日はお預けなんて言ったけど、先に見てもらって構わないし」

「ずいぶん機嫌がいいね。上手くいったんだ?」

凜は言葉の代わりに満面の笑みを返した。


メールを受信する。

――慎二かもしれない。

一瞬、そんな気がして、急いで携帯を見る。


「――未緒…?」

久しぶりのメールの送り主に、少し戸惑う。


メールを開けば、今夜、時間があるかという内容だった。

何事かと不安になった。


凜はすぐにメールを返信した。

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