蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】




「はぁ」



精神的に参る。



ふと扉の影に目をやると、風に流される無造作な黒髪が見えた。


そして彼はまた言う。



「また泣いてんのか」


「………」



またか。


コイツは隠れるのが上手いというか、何処にでも居るというか。



「泣いてないですよ。ジュンさん」



今気付いた。


以前此処で会った変な奴はジュンジの事。



凛とした低い声。



良く会う奴だ。




「泣いてんだな」




なんて勝手な奴だろう。


決め付けか。



「はぁ。勝手に言っといて下さい」



めんどくさい。


教室に戻って名目上の自習でもしておこうか。



そっと立ち上がった。




刹那、強い風が私を包んだ。



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