蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】

第三章 懸念 /不安な心に




彼女が去った後すぐさま追い掛けようとした彼等だがドアのノック音でその行動は一時止まった。



「汰壱(タイチ)ッス!」



“蓮華”の下っ端。



「入れ」



ジュンの許しを得ると焦った声のタイチは「失礼しますっ!!」と部屋に響き渡る程大きな声を出した。



この部屋は幹部以上が使う事を許された部屋。



緊張からか中々喋りだそうとしない彼にジュンが急かす様な言葉を入れると、それに覚醒したのかタイチは大きな声で話し出す。



「大変なんッスよ!今、下に来てるんス!!」


「来てるって何?」



サクは年上…先輩に当たるであろうタイチに訝しげな目を向けた。


そんな事気にも留めずタイチは声を張り上げた。





「“蘭鬼”の総長が来てるんス!!」





蘭鬼(ランキ)。



その名前に“蓮華”の幹部達の顔色が一変する。


瞬時に鋭さを増した目。



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