蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】




本命を教える訳にもいかない。


かと言って“朝比奈 柚姫”を名乗るなんて持っての他だ。




「ハスって書いて蓮」




咄嗟に陽がつけたあだ名を使った。



「レン…レンか」



真辺はそう何度も呟いている。



「レン、借りは百倍にして返してやる」



返すか…。


もう会うことはないと思うが。




「サヨナラ」




私はこの倉庫を出る間際小さく呟いた。




その呟きは深くて暗い闇に送られた。








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