蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】




しかしながら私に逃げる術は無い。


誰かの所為で動けないんだし。



それでもその手が私に触れる事は無かった。



ヤツがその男の腕を掴んだからだ。



「お客様、汚い手で触らないで頂けますか」



挑発を含んだ口調。



私を憂鬱にさせた“現況”がここにいる。



そいつは白々しく笑っていた。



「ユ、ユウさん!!ご無沙汰してます!」


「久しぶりっす!」



ヤツ、基ユウに深々と頭を下げる二人組。



「おー、久しぶりだね~」



お前の知り合いか。


本当呆れる。



「どーせお前等暇だろ。寄っていってよ」


「あ、はい!失礼します!」


「どーぞ」



無駄に笑顔を振り撒いてるユウは麗しの執事を演じきっている。



肩より伸びた赤茶色の髪を後ろで束ねて執事服に身を包むユウ。



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