蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】




「イブキ」


「…なーに心配か。“あいつ等”数が多いだけだろ」



ヘラリ笑うがジュンは堅い表情を変えない。



「ま、それが面倒なんだけどよ」



そう付け足して煙草を靴で揉み消した。



「怪我すんな」


「おいおいジュン。それは流石に無理だろ?」


「傷残して帰ってきたら蹴っ飛ばす」



冗談とも本気ともとれる言葉にイブキはお手上げだ、と両手を上げた。



「努力はする。……ジュン」


「………」


「俺等は西のトップに上がった。その理由―――……忘れんな」



一旦言葉を止めると鋭い目でジュンを見据えた。



「誰にもの言ってんだ」



ジュンは地の底から出したような低い声でイブキに言った。



「だな。オヒメサマ頼んだぞ。総長」


「あぁ」



その返事を聞くとイブキは静かに屋上の扉を閉じた。








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