蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】




「タイチ。何かあったの」


「えっ…いや…えっとー…」



酷く言葉を詰まらせる。


焦りと動揺がそのまま表情に表れる。



分かりやすい奴だ。



何かがあったのは確かのよう。



「ユ、ユズキさんは学祭見て帰るッスか!?」


「…もう帰る」


「そうッスか!!」



必死の誤魔化そうとしているタイチだが、これでもかというくらい吃(ども)る。



無理に呼び止める事も無いか。



「行っていいから」


「あ、はい!失礼するッス!!また今度一緒に話してください!それじゃ !俺行くッス!!」


「うん」



そう頷くとタイチは嵐のように去って行った。



私も帰ろう、と再び足を進めているとふと携帯が鳴っている事に気付いた。


着信相手を確認して耳に当てる。



「何」


「…お前今どこにいんだ」



そう言われて周りに視線を動かす。



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