蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】

第六章 前触れ /闇夜の男




それから一週間。


ユウは無事補習を終えて溜り場に来た。



…大層ご機嫌だ。


その証拠に先程から鼻歌を歌いながらゲームをしている。



「なんや早いな~もう一学期終わりや」



マサヤは「早いな」を繰り返しながら砂糖菓子を一つ口に入れた。


正面のソファーにだらしなく座るマサヤと不意に目が合う。



「ん?欲しいん?」


「………」



コクリ小さく頷く。


するとマサヤは優しく笑って砂糖菓子を私の口に向かって投げた。



「…ん」



…甘い。


それを私はちゃんと口に含んだ。



「猫」


「うるさい」



毎度の事ながら失礼な奴だ。


私はジュンに睨みを効かす。



ジュンは、いつもの日向の位置に寝転び眠そうに薄っすら片目を開けている。



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