蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】
第六章 前触れ /前兆
「………」
と、ある事に気が付き私は一度歩みを止めた。
するとそれまで聞こえていた足音も同時に止まる。
それも数人じゃない。
…付けられてるか。
「チッ面倒…」
小さく呟いて私は一気にそこから走りだした。
いきなりの行動に、付けていた奴等は焦りを隠し切れず、派手に足音を立てて追いかけてくる。
“蘭鬼”の時雨とアカリじゃない。
そう私は確信した。
こんな大胆な行動。
奴等はバレるの覚悟で付けてきてるとしか思えない。
家をバラす訳にもいかず私は人気の少ない裏通りを目指した。
大丈夫だ、足には自信がある。
裏通りに入り、追っ手も遠い。
気を緩めたその時。
「居たぞ!!!」
見つかった。
あらすじ
東日本大規模組織、極道一家。
そこには闇に染まり生きる一人の少女が居た。
「騙される方が悪いんじゃない」
裏切り少女×暴走族
総合ランキング29位獲得!(2013年01月)
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