蓮華Ⅰ~碧眼少女×暴走族~【完結】




は?


思わずそう言ってしまいそうになるのを飲み込んだ。



初対面でそんな事を言われたのは初めてだ。



怒りと言うものは無く何がバカなのか疑問に思った。



それでも相手にするのは億劫で気にせずその場を後にしようと扉に足を進める。





「何泣いてんだ?」




その言葉、低い声に扉の前まで差し掛かった足を私はピタリ止めてしまった。



私が、泣いている……だ?



何をさっきからこの男は意味の分からない事を言っている。



その男に目を向けてみても煙草の煙を出しているだけで。



大体、顔も見てない相手にそんな事分かるわけが無いじゃない。




「泣いてないですよ」




私は冷たく言い捨て屋上を後にした。





この言葉の意味を私が知るのは案外近い未来の事だったりする。








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