蓮華 Final【完結】

第三章 それぞれの /お帰り




私はまだ恋愛感情という複雑且つ面倒なものは分からないが、何れ分かってもいいとも思う。



それまで彼が待っていてくれるなんて考えは持っていないが…。



ベッドに身体を預けるイブキの手を再び握った。


するとイブキは優しく微笑む。



「今日はよく甘えてくんのな」



私の手は彼の手を握っていた。



暫くはこの時間が続けばいい。



問題は山積みだけど、今はもう少し……





「―――ユズ、俺の手もね空いてるから、……ん。」


「あ。うん」



突然差し出された手に私は自分の手を――――って可笑しいだろう。



冷静になって、後ろを振り返れば―――




「ユウ…」




柔らかく微笑むユウが居た。



そしてその後ろにはジュン達の姿も見えて。



嗚呼見えた。



確かに現実が見えた。





0
  • しおりをはさむ
  • 1891
  • 4167
/ 341ページ
このページを編集する