蓮華 Final【完結】

第四章 伝えたい… /おめでとう




「ここで良かった?」


「…うん」



頷き返すと岬は運転している男に「止まって貰っていいっすか?」と声を掛けた。



車が止まると私はドアを開けて後部座席から降りた。




「ありがとう」




岬に振り返ってそう言えば……



「れ、蓮華ちゃんがお礼を言った…!!しゅ、愁さんにほ、報告報告」



コイツ……。


携帯を取り出した岬に私はツンと顔を背けてそこから歩きだした。



それに気付いたのか岬は焦りながら言い放つ。



「蓮華ちゃん…!いってらっしゃい」



その声に一瞬…一瞬振り返りそうになったけど、グッと拳を握って耐えた。



「……行って来る」




何故、愁哉も陽も岬が生きてる事を教えてくれなかったんだろう。



そんな疑問が湧いたが、何となく私はその答えを知っているようなきがして聞くのは止めた。









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