蓮華 Final【完結】




溜り場の外は珍しく閑散としていた。



今日はジュン達から溜り場に来るように言われていて。


実はと言うとここに足を踏み入れるのは数ヶ月振りなのだ。



寂しく佇む倉庫を横目に建物内に入った。



そこでもやはり静けさは変わらず……。



エレベーターを使い幹部部屋のある五階へ。


そして長い廊下を一人歩く。



―――と、頭に圧力が掛かった。



どうやら誰かが腕を私の頭に乗せているらしい。



……こんな事をするのはアイツかアイツしかいないだろう。



だけどこの甘い香水は彼の物だ。




「れーん」




変な呼び名で私を呼ぶとイブキは私の顔を覗き込んできた。



透き通るような金髪が視界に映る。


即座に私は彼の腕を振り払った。




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