蓮華 Final【完結】

第一章 少女の望み /少女の居場所 ユウside






「…ねぇ、」



全力で走る足を動かしたまま俺はジュン達に目を向けた。



「ユズが今どこにいるか、皆分かってるよね」



俺にはあの場所しか考えられない。



するとマサヤは苦く笑って。



「そうやといいかなって思ってるだけやけどな…!」



らしくもないマイナス思考。



「絶対ぇあってる」



そしてジュンはいつものポジティブ思考。



「だといいんですけどね」



どこまでも冷静な物腰のサク。


息一つ切れてないってどういう事だよ。



「間に合うか」



イブキが一番に気にしているそれはきっと千夏が言った“あの言葉”の事。




“多分アイツは――――……”



『自分を殺そうとしてる』




その言葉を俺達は何度も噛み締め、真っ直ぐにユズの元に向かった。











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