蓮華 Final【完結】

最終章 /仕返し イブキsids





ピクリとも動かないユズキ。



碧の目は決して開かない。




――――息が止まる思いだった。




「ユズキ…っ」



身体を揺すり、必死に呼び掛ける。



「………」



けど返ってくるのはただ無言だけで、俺はその名前を呼ぶのを止めた。



また無言が返ってくるのかと思うと名前を呼ぶ事に恐怖を感じたからだ。



こんな筈じゃなかった。



心のどこかでコイツは大丈夫だと思っていた。


何だかんだ強い奴だと。




一体何が大丈夫だって―――?




少し目を離したらこれだ。



何かしら危険に合っている。




嗚呼、傍にいてやれば良かった―――なんて後悔ももう遅い。




あのクソ親父に試されていた。


結果俺はジュンにコイツを離そうとした。



あんな事を口に出した時点で、気付けよな。


あー、何やってんだよマジで。





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