蓮華 Final【完結】

第二章 代償の末に /代償 ユウside





俺はあの一瞬の事を今でも鮮明に覚えている。



ゆっくりと傾いていく身体。


かと思えば一瞬で落下した“それ”。



いくら時間が経とうと忘れる事はないだろう。







―――――あの凄惨から約一ヶ月が経過した。






「ユズはどこに行っちゃったんだろうね」





ポツリ、呟いて空を見上げた。




またこの空か…。



清々しく晴れた空があの日から俺にはとても不気味に見えてならない。



俺の記憶にへばり付くあの光景が鮮明さを増す。



ユズが溜り場の幹部部屋の窓から飛び降りたあの光景が…。




それを追い掛けて一緒に落ちたヤツの姿が…。




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