逆様少女Ⅳ【完結】

第十七章 /回想








菜月は私を外の世界へと連れ出した。




菜月の周りには人がいた。



家に居る時はどこか冷たくて寂しそうな菜月は“その人達”といる時は時々笑ってた。



菜月と“その人達”の居場所は倉庫のような場所だった。



そこへ行くには数十分海沿いに向かってバイクを走らさなければいけない。



初めて連れて行かれた時、菜月は心配そうに私の顔を覗き込んで何度も大丈夫か?と問い掛けた。



私は何度も首を縦に振って、後ろから菜月にしがみついた。




全然怖くなんてなくて――――――風が気持ち良くて。



そっと目を開けると景色が次々変わっていって、私は頭を空っぽにしてその景色を見ていた。




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