逆様少女Ⅳ【完結】

第十七章 /side セリ







“始まった”




タツミから知らせを受けたのは昼過ぎだった。



どうやら真っ昼間からやらかすつもりらしい。



双子もよりによって赤崎達に手を借りるとは思わなかった。


てっきり俺のところに来るかと思っていたが、それはそれでやりやすい。



どちらが優勢かと問われれば、間違いなく“クローバー”側。


数以前に戦力差が有り過ぎる。



日比亮が連れて来た分も当然大きいが、あの中には過去の人間が混ざっていた。




「タツミ、任せますよ」



後部座席の窓の外、移り変わる景色を見ながら隣に座るタツミに確認をとる。


タツミが小さく笑ったのがなんとなく感じ取れた。




「あぁ。あの男ならテメエの前に突き出してやる。煮るなり焼くなりお好きにどうぞ」




赤崎達がぶつかって奴等が弱った所を此方で潰す。



目的は飽くまで“あの男”だ。




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