逆様少女Ⅳ【完結】





何年経とうが根本的に人間は変わらない。



この女の狂った言動も医者にかかろうと療養しようと、本人が分からないところに眠らせておく程度。



いつ目覚めるかなんて誰も分からない。


施設に入っていようがこの女の異常性はきっと変わっていない。




「菜月の場所を教えてくれたら…貴方の言う事何でも聞いてあげる」




ほら。




「よくもそんな事を平気で口に出来るな」




其の名前すら安安と口にするとは一体どういう神経だ。



問うたところでまともな答えは返っては来ない。




この狂った女がアイツの未来を奪った。


その事実は消せない。






「死んで償えなんて言わねえ。あの男を――――――」






言っただろ?


人間はどんなに時間を掛けても根本的には変われない。




あぁ。そう。



俺はそれが“同じこと”だと気付いてるさ。




でも、間違ってはいない。絶対に。









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