逆様少女Ⅳ【完結】

第十七章 /side コウヤ







「生きてますかぁ?水原クン」




耳障りな声。




「……ッ、はぁー……」




煙たい空気を吸い込んで長く息を吐き出す。


深く大きく呼吸を整える。



「コウヤさん……」



仲間の一人が俺に駆け寄ると対峙する目の前の男を見据えて顔を顰めた。



言いたいことは分かる。


こればっかりは数じゃない。



コイツがずば抜けて強いんだ。



俺はコイツの事を知っていた。


中学の時、亮と一緒に関矢の隣にいた男。




「お前等何が目的だ」




ひょろりと細い体に背丈の高い男は可笑しそうに笑い声を上げる。




「はははっ!目的なんてないんじゃね?遊びだからねぇ、皆。正直個人の鬱憤を晴らしたいだけだろ」


「……そんだけの為に…」




カス校の奴等を襲って、俺達がカス校から恨まれるように仕向けて。それで笑って遊んでただけだっていうのか……。




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