逆様少女Ⅳ【完結】





「セリに連絡しねぇと。もう来る頃だ」



セリ……コイツもユナの知り合いか…。



何だ。


何に関係してる。



いや、考えてる暇なんてない。


コイツも亮を探してんならもうコイツに頼るしかねぇのは明白だ。



流れていく人の波。


それに抗う事無く流される槙原奏を見付けた。


前だけを見詰める確固たる決意を秘めた横顔。




「奏!」




その声は奏の耳に届いた。


俺の顔を見るなり何を察したかフッと笑って手を空に翳した。




「赤崎、さっさと行ってこい!序にテメエの仲間も守っといてやる!!」




序に守れるようなもんかよ。


けどそれ以上に頼もしい言葉はない。



俺はここを離れるべきじゃない。


けど、俺は行くべきだ。



俺だけじゃないコイツ等の大事なものを守らねぇといけねぇ。



“私はトモダチと仲良くしてやってるだけなのだ”



「なぁ」



全く…とんでもねぇ友達だよ。





「俺も連れていけ――――」










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