逆様少女Ⅳ【完結】






「そっちこそ見ず知らずの俺を信じたのもどうなんだよ」




俺が勝手に連れて行けと行ったにも拘わらず、この男は仲間の殆どをあの場に置いてきた。


十分な戦力といえる関矢も然りだ。




「タツミさん、セリさんに連絡は?」



残ったのは今猛スピードで車をすっ飛ばしているこの男と自身のみ。


それが俺を連れて行く代償だというなら余りに割りに合わない。


タツミは「さっきからしてるけど繋がらねえー」諦めたように携帯を置くとギラリと鋭い目を向けて話を戻した。




「ユナが危険だって可能性があるなら可能性でも黙ってられねえだろうが。アイツ等を残したのはお前等に負けられたら困るから」


「……俺達の勝ち負けがアンタに関係あるのか?」


「個人の意見としては大人が介入するのもどうかと思ってんだ。昔も今も碌なことにならないってな。けど、関矢の後輩は俺の後輩でもある」


「…どうも」




師弟関係ってとこか。


あの野郎…やっぱとんでもねぇとこに就職しやがったな。


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