逆様少女Ⅳ【完結】





「菜月は不器用だったから、全部守ろうとして失敗して追い詰められて恨まれて、一時の殺意で殺された」


「………」


「言葉にすると、特に第三者のお前が聞いたらしょうもねえって鼻で笑えるようなもんだよ」




人の死を鼻で笑う程俺は無慈悲な心無い人間でもなく、何があったのかと率直にズケズケと踏み込める程偉くもなく、図太い神経を持っていない。




「着くまで話をしよう、赤崎」


「ユナは…」


「助ける。これ以上飛ばすわけにもいかねえし、ユナがヤワな女じゃねえのはお前も知ってんだろ?」




けどその言葉に首を縦に振る事は出来た。



「今、ユナの話をしたいんだ」




タツミは言う。





「人間の嫉妬と憎悪にユナは巻き込まれた」





榊結菜は被害者である、と。








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