逆様少女Ⅳ【完結】





俺達が赤崎くらいの歳の頃、今とは比べ物にならねえくらいこの街一体荒れてた。柄の悪い奴等ばかりが集まっては、毎日のように派閥争いが起こってた。


“俺達”に明確な名前なんてなかったが、敵対していたグループは数え切れない程いた。



一時期、何の前触れか急に地域全体が静かに収束したんだ。



その時期だった。ユナがやって来たのは。



ユナこんな小せえんだぜ?


信じられるか?



聞けば菜月は“拾った”だの、“妹”だの、訳わかんねえ事しか口に出さない。



俺達はその小せえのが、菜月の妹だって事と“榊結菜”って名前だって事だけは理解できた。




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