逆様少女Ⅳ【完結】






「アイツ等は関矢に託した」




赤崎椿は“悪魔”を抱えて笑う。


なるほど、それでこの男と赤崎椿はセットで来たのか。




「利人も随分お人好しになったね」




知っていたけど。



あーあ。もう二度と利人とは顔を合わせたくない。



アイツ昔から真っ直ぐなんだよ。


会った時殴られるくらいで済めば良いけど。



あれだけ滾らせた憎しみは、終わりは、呆気なく静かに俺の胸を空っぽにさせた。




結局何がしたかったのかなんて分からない。



アスマみたいに明確な理由があったわけでもない。



俺の兄貴が菜月に殺された理由なんてわかっていたのに。




俺は菜月の妹という存在にどうして欲しかったのだろうか。



まるで子供みたいに眠る“悪魔”基榊結菜を見て思った。













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