逆様少女Ⅳ【完結】






私はよく夢を見た。



誰に聞いたか睡眠が浅い人程夢を見るらしいけど、決まって見るのは、いつも悪い夢だった。




菜月が動かなくなった瞬間だけ鮮明に再現されて目が覚める。



起きたら体はガチガチで、夏でもないのに汗をかいていた。



だけど、今日は、可笑しいなぁ。


どこか白い空間に椿や渚達が居て、コウヤ君と目付きの悪いナリもいる。


セリ達も関矢も昔の皆も居て、それに菜月まで居る。



みんなみんな一緒にいる。



笑ってる。




私はどこにいる?



私が居ないから皆そんな顔して笑っているのだろうか。



私は最初から要らなかったのかなんて馬鹿馬鹿しい事を考える。



でも幸せだった。


皆が笑っているなら――――






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