逆様少女Ⅳ【完結】

第十九章 /逆様少女、彼等が守ったもの











「――起き――!静かに――――」


「―――ふざけん―――す!」




誰の声だろう。


私はどこに居るんだろう。




夢は醒めた。




あれ、一体どんな夢を見ていただろう。




パチリ自棄に軽く目が開いた。





「………」




見事に驚いた顔が三人並んでる。





「……泣いて…?」





触れた頬は濡れていた。



同時に自分の腕に包帯が巻かれていることにも気付いた。




「ユ、ユナ!!」


「ユナさんっ!」


「良かった…!!」





コウヤくんとサトーくんとカジだった。



…あれいつも大きな怪我してんのはカジなのにサトーくんのその腕は折れているのか固定されている。


それ以上に酷い外傷で、頬を腫らしているコウヤくんは誰よりも元気そうに真ん丸の団栗眼を此方に向けてぴょんぴょん跳ねていた。



取り敢えず理解出来たのは三人の姿である。





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