逆様少女Ⅳ【完結】

第十九章 /逆様少女、二人きり






気付けば夏が終わっていた。



蝉の声も止み、肌寒い風がすーっと吹けばなんだか不思議な秋の匂いがした。



鷹校の2学期は9月の3日から始まる。


カス校はもう既に始まっているし、鷹校は少し夏休みが長いらしい。


といってもあっという間だった。



渚が嘆いてた通り夏らしい事はしていないし、怪我しながら喧嘩喧嘩の夏休みだった。



彼等らしいといえばそうなのだが。



キョーとソーが見舞いに来た。


サカちゃんの病院から退院した後の9月の頭の事だった。




「ん。見舞い」




と、見舞いの品を持ったきょん。




「よぉ、良いザマだな」




と、今にも笑い出しそうなソー。


なんて対象的な二人なのか。




ドアを開けた瞬間ミスったと思った。



入れるべきではなかったかもしれないと思いつつ、入れてしまったのは仕方ないと見舞いの品を受け取った。





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