逆様少女Ⅳ【完結】

第十六章 /side ヤナセ









やっとの事で仕事を片付け、向かった先はユナの家だった。




「お前なぁ毎度毎度夜中に呼び出すのやめろよいい加減」




一体コイツは何時だと思ってやがるのか。


もう直日付も変わるだろうよ。



呼び出した本人はろくに出迎えもなし、お馴染みのブラック珈琲片手に椅子に腰を下ろしていた。



苛立ち露の俺を一瞥するとまたすぐに視線を戻す。




「“30分以内。間に合わなかったら絶縁”って何だそれ小学生のいじめっ子かお前は」


「………」


「つーか俺の仕事終わりのタイミングを知ってるのが怖いわ」


「………」




無視。




「…で、ユナは?」



聞くと無言で隣の部屋を視線で示す。



あぁ、そう、寝てるわけね。


で、コイツはこんな時間にそんなもんを飲んでる…と。


聞かなくても事情を察する。



ユナの事が心配なんだろうけど、これじゃあ自分の体壊すだろ。




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