意地悪な兄と恋愛ゲーム【完】

第九章 /朝まで……

キスも、抱擁も、甘ったるい声も、嬉しすぎて泣きそうだ


いや、もう泣いている___


再び涙がこぼれて、晴斗の頬の上に落ちていく


「美咲…」


「な、何で、こんな事するの?晴斗は何で、こんなに意地悪なの……?」



いつも、私の心を縛り付けて


ぐちゃぐちゃにかき乱して


胸を絞られるくらい切なくして


涙を止まらなくして___




「俺に、こうされるのは嫌?」



「こうされたくて、たまらないの…」



晴斗が、堪えきれないように再び、唇を重ねてくる


「…ん」


息も出来いくらいに何度も深く口づけられて、身体が髄から痺れていった


晴斗の肩に手を置いて、美咲は晴斗のキスをこぼすことなく受け止めた


晴斗は唇を離すと、艶っぽい表情で美咲を見上げる



「そんなに可愛い事、言わないで欲しい…」


「…っ、晴斗が…聞いてきたくせにっ…」



腰に回されていた手を背中に回された瞬間、床に押し倒されていた

視界が反転し、晴斗の切なげな表情が天井ごしにうつった


「ごめん。さっきからずっと我慢してたけど、もう無理かも……」


「晴斗…」


「美咲が欲しくて、たまらなくて…」



再び、優しく唇が重なる

甘い甘い二人のリップ音が、月明かりが差し込む部屋の中を支配していく___






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