意地悪な兄と恋愛ゲーム【完】

第十三章 /それぞれの想い

「お風呂沸かしてくるわね。美咲、あの二人にお茶を出してあげて?」


「うん」


母と晴斗と颯真との4人での夕食のあと、美咲はキッチンでお茶の準備をしていた

リビングでくつろいでいる、晴斗と颯真の会話が聞こえてくる


「そう言えば、晴斗の父さんはまだ仕事?」


「今は海外に出張中。忙しそうで、ここしばらくはろくに、顔を合わせてないよ」


「へぇ。確か、IT関連の社長なんだよな?お前の父さん」


「そうだけど、それがどうかした?」


「お前もいずれ、跡を継いで、海外を飛び回るんじゃないかと思ってさ…」


「俺が?」


「晴斗は顔と運動神経がいいだけじゃなくて、頭もいいし人当たりもいいし、絶対期待されてるでしょ?将来は、やり手のイケメン若社長か?」


「将来の事なんて、まだ何も考えてないな…」


晴斗は興味のないような顔で、テレビのリモコンを操作している


美咲は、お茶を盆に乗せ、二人の前に運んだ



「お茶、どうですか?」


「ありがとう、美咲ちゃん。貰うね」


颯真はニッコリと笑い、美咲から湯吞みを受け取る



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