意地悪な兄と恋愛ゲーム【完】

第五章 /拒絶反応

「はい、消しゴム!」


休み開け、美咲は友人の机に、調達してきた消しゴムを置いた


「こ、これって、もしかして!?」


友人の瞳がキラキラと眩しく光る


「その、もしかしてだよ。晴斗の消しゴム貰ってきた」


「やーん、ありがとう!みさきちゃん♡」


友人は、使いかけのその消しゴムに頬ずりをしている


「先輩が、側にいる気がするぅー!」 


机の隅に放置されていた消しゴムなどとは、言うまい……


「奪ってきたの?」


「そのつもりだったけど、結局はバレて事情は話したよ」


「先輩、どんな反応だった?嫌がってなかった?」


「嫌がってはないけど……」


「けど?」


「その代償がでかすぎっていうか……」


変わりに私物を要求されるし…

隙を突いてまたキスされるし…


「はぁ……」


少しずつ、大切な物を失っている気がする……



他の二人がズイズイと、美咲の前に身体を割り込ませてきた 


「ズルーい!うちらも早く欲しー!先輩の写真、まだぁ?」


「先輩の携帯番号、まだぁー?」



やかましいっ!

こっちは、命を削る想いで動いてるっていうのに……


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