真夜中の相談屋敷

【相談3】口裂け女の恋愛事情 /その 3

「あ、おっかえりー!」

私と葉月は瀧達が居る空き教室に戻った。




“前に一度お目にかかった時に、一目惚れをしてしまいました…!”




…人体模型さん、ああは言っていたけど…。



『どうでしたか!私告白できますか!?』

口裂け女は期待している趣で私達の目の前に立った。

「…うん…」

『どんな風に告白すればいいですか!?』

「…うん…」

私と葉月はうつむきながら返事をしていった。

今朝のあきと同じように。

私達は顔が上げられなかった。

なぜなら…、


…ヤバイ…、笑いが止まらない…っ!


両想いだと知っているのは私と葉月だけ。

なんとも言えないこの気持ち。


うおぁぁぁぁ!と叫びたい。


…めっちゃ青春してる!あのふたり!

あのふたりとは、口裂け女と人体模型だ。

「…いつも通りの姿で告白すればいいぞ。絶対に成功するから」

『いつも通りの私…ですか…』

口裂け女はそれを聞いてマスクに触れた。

『マスクを取った姿ですね!』

そう言って口裂け女は勢い良くマスクを取った。

「え!?ちょっ……!」

私はその大きな口を見る心の準備ができていなかった。


『じゃあ行きます!すみませんが、みなさんもついて来てくれませんか?ひとりじゃどうも恥ずかしくて…。…って、どうしたんですか!?』


その口を見て、私は葉月にもたれかかる。

耳元まで斬られた大きな口。






…さすがの私もこれは驚くよ…。






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