真夜中の相談屋敷

【相談1】マザコン少年の憂鬱 /その 2

葉月が立ち上がったせいで私と男子生徒を妨げるものはなくなり、男子生徒はここぞとばかりにまた私に抱きついてきた。

「ママぁー!」

「ちょ…、ちょっと!」

男子生徒を離そうと力強く押すが、男子生徒の力は強くなかなか離れてくれない。

てゆーか、正面から抱きつくのはやめてほしい。

見かねた葉月は、私から男子生徒を引っ張り離してくれた。

「あぁっ!」

「こいつは 倉重 あき。『相談屋』の部員」

…『相談屋』…?

「離してよ!うぅ…、ママぁ…」

「な、なんなの?このマザコンは…」

「普段はこんなキャラじゃないんだけど…。“瀧”が居ねぇから“取り憑かれた”んだろうな」

…タキ…?取り憑かれた…?

頭の中は混乱しているから、そんな何個も何個もわけが分からない単語を出されても頭に入らない。

「葉月…」

「…?」

「ひとつひとつ、説明していって…」

頭を抱えながら葉月に説明を求めた。


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