真夜中の相談屋敷

【余談】少女、夢の中で /その 1

入部届けを出しに行った今日、私は本格的に『相談屋』として活動する。

放課後、私は『相談屋』が集まる階段にひとりで座っていた。

「…なんか、久しぶりにひとりだなぁ…」

階段の前にある窓から、夕暮れ時の空をぼーっと眺めていた。

葉月は私の部活動申請のため職員室に居る。

小池先生は絶対にやらないからだそうだ。

瀧は3年生で大学受験のこともあるから、教室で勉強をしている。

ユウは今頃、あきに取り憑いているだろう。

…相談に来る生徒も居ないし…。

周りには幽霊も居ない。

この空間はとても静かだ。

「ふわぁ…」

ここ最近、夜は少ししか寝ていないから授業中でも睡魔が私を襲う。

だんだんと葉月化していくことを実感する。

…みんなが来るまで寝よ…。

階段の壁にもたれかかり目をつむった。

壁の冷たさが今の時季には心地良い。

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