真夜中の相談屋敷

「あれ…?あき…?」

いつの間にか私の隣にあきが座っていて、私はあきにもたれかかっていた。

でも、なんであきが私の隣に居るのかはだいたいの見当がつく。

「あ、取り憑くことできたんだ。ユウ」

「え…」

今、私の横に居るのはユウだ。

きっと私が起きるまで待っていたんだろう。

私は座りながら軽く伸びをした。

「どうしたの?」

「あ…っと…、えーっと…」

ユウは顔を少し赤らめさせている。

どうしたんだろう。

ユウは手に何かを持っていて、それを私に渡した。

「こ…これ、僕が描いたんだ!ママにプレゼント!」

それは紙に描かれた絵だった。

…謎の絵…。

その絵は赤いクレヨンでグルグルに描かれた、とても子どもらしい絵だ。

「あ…ありがとう…」

さっき顔が赤くなっていたのは、きっと、これをプレゼントするのに少し照れてたからじゃないのだろうか。

ユウは勢い良く立ち上がった。

「あ、あっ!僕用事思い出したから、そろそろ行くね!ママまたねー!」

ユウはそう言って走り去って行った。

…用事…?

ユウが走り去って行った後、私は渡されたその絵に視線を落とした。

微笑ましいその絵を見ていると、自然と笑顔になる。

…あれ?

ユウ、“用事”なんていう言葉使えたっけ…?


「おーい、舞」

「まいまーい!」

…あ、

葉月と瀧が私が座っている階段へやってきた。




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