真夜中の相談屋敷

【相談4】転校生の友達 /その 2

5時限目の地理の授業が始まった。

…保留?保留…ってなに?

国名とかの授業内容がまったく頭に入ってこず、保留のことを考えながら私が頭を抱えていると、葉月から手紙がまわってきた。

授業中の会話はいつもこうだ。

《で、友達になれたか?》

タイムリーなことを聞いてきた。

心を痛めながらも、保留です。という謎の結果を書いて葉月にまわした。

「……は…?」

……。

《保留ってなんだよ…》

葉月からの返事はやっぱりこれだった。

しかも少し声に漏れてたし。

《知らないよ…。私、なんか気に障るようなこと言ったかな…》

私は莉央の方に視線を向ける。

真面目に授業を受けている。

その様子を見て私はため息をつくと、新しく紙をつくり葉月にまわした。

《そういえばさ、葉月とあきはどうやって友達になったの?》

もう他の人がどうやって友達をつくったのかを聞いて、それを参考にするしかない。

《自然に?》

男子ってなんでそう自然に友達をつくれるんだろう。と、その返事を見て思った。

…自然にか…。



友達になろうよ!と、莉央に言った言葉を思い出した。


…あれは自然じゃなかったの…?





友達のつくり方のマニュアルが欲しいと、つくづくそう思った。




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