真夜中の相談屋敷

【相談4】転校生の友達 /おまけ -舞side-

ユウが花子さんとケンカをする前のこと…。

「またカツ丼?」

「いいだろ別に」

久しぶりに『相談屋』の活動が早く終わり、私と葉月、それにユウは買い物をしていた。

今晩の食材を買うために、大型ショッピングセンターに来ている。

葉月はカートを押して食材を選んでいる。

「週に1回はカツ丼じゃん」

葉月は私の言葉を聞くなりため息をついた。

「お前な…、献立を考える身にもなれよ。毎日毎日バランスや栄養考えて…、それでなけなしの金でやりくりして…」

「だからってカツ丼とか…」

「たまには俺だって好きなもの食べたい」

「うわそれずるい!」

『いいなぁ…。ボクも食べたい…』

ユウはいつも私達の食事を羨ましがって見ているのだが、こればかりは幽霊だから仕方がない。

『あ!お兄ちゃんに入れば…』

「ダメだ」

葉月がユウの案を一刀両断した。

「あいつだって大変なんだぞ?寮生活だし…」

「え!?あき寮で生活してるの?てゆーか、この学校に寮なんてあったの!?」

「は?知らなかったのか?」

葉月は、なんで知らない?というような顔をしているが、こっちは転校して来たんだから知っているはずがない。

『えーー…、入りたいーっ』

ユウはだだをこねている。

…最近、言うこと聞かないなぁ…。

ユウは最近私達の言うことを聞かなくて、その度私達は困らされている。

…あ、そうだ!

「ねぇ、葉月」

「んー?」

葉月は豚肉を手にとって、こっちの方が安いな。とかボソボソ言っている。

「ちょっと本屋に行って来てもいい?」

「…買わねぇぞ」

「誰も買うなんて言ってない」

葉月はカートのカゴに豚肉を入れた。

「分かった。会計済ましたらいつもの場所に居るから」

いつもの場所というのはフードコートだ。

待ち合わせの時はいつもそこで集まる。

「はーい。ユウは葉月と居てね?」

『むぅ……。分かった…』

ユウはしぶしぶ返事をし、そして私は本屋に向かった。



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