真夜中の相談屋敷

私はため息をつきシャーペンを置いた。

「だいたい…、答えとか分からないから、勉強できるわけないじゃん…」

問題の答えや解き方が分からないため、なかなか進まない。

「なんで答案用紙くれないの…」

追試者がその答案用紙でカンニングをしないように、答案用紙は追試が終わるまで渡さないことになっているらしい。

私は窓の外に目を向ける。

夕暮れの空の下を歩いて帰る生徒達が見えた。

もう夕方なのにまだ蝉が元気良く鳴いている。

…もうすぐ夏休みか…。

「おい、集中しろ」

「うわっ!冷たっ」

私が窓の外を眺めてぼーっとしていると、右の頬に冷たい物が当てられた。


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