真夜中の相談屋敷

【相談1】マザコン少年の憂鬱 /その 3

「ただいま…」

ソロっと玄関のドアを開け家の中に入る。

…よし、今日はなにも…、


『おっかえりなさーーい!』


急に聞こえた大声。

その声が聞こえたと同時に、私は玄関で立ち尽くした。

幽霊になった途端、急に現れて私を驚かす。

それが恒例となっている。

『ねねっ!どうだったどうだった!?ドッキドキの初めての学校は!』

「前までちゃんと学校には行ってたんですが」

『あら、それもそうねっ。でも…やっぱり緊張したでしょう?』

緊張のせいで失敗した第一声の挨拶が蘇る。

「緊張のせいで無愛想な印象になっちゃいました…」

『あらあら〜。でも大丈夫っ!舞ちゃんは本当は明るい子だって、そのうちクラスのみんなも分かっていくから』

本当に分かっていってくれるだろうかと、一抹の不安を覚える。

『こらこら、もう敬語は使わなくていいんだぞ?父さんと舞はもう家族なんだから』

『あなた、わ た し も!』

『あぁ、そうだった!』

『んもぅっ!酷いんだからー』

私はそんな会話を軽く引きながら見ていた。



…テンション高いな…。葉月の両親。


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