真夜中の相談屋敷

「…随分と自信満々だな」

追試が終わった帰りのホームルーム前、教室でテストが返却されるのを待っている。

ホームルームの時、テストが返却されるのだ。

「もう余裕!補習にはならないよ!」

私は得意気に人差し指を立てて言った。

『ママすごーい!』

隣に座っている葉月は苦笑いをしている。

「名前の書き忘れとかないだろうな?」

「ちょっと、不安になるようなこと言わないでよ」

私が葉月を睨むとそれと同時にチャイムが鳴り、チャイムが鳴り終わったところで小池先生が教室に入ってきた。

追試者のテストを手に持っている。

「はーい、じゃあホームルーム始めますね。まず、再テストの返却をしまーす」

…キ、キターーー…!

補習にならないとは分かっているものの、やっぱりテスト返却は緊張する。

「じゃあ、呼ばれた人は前に取りに来てね」

転校生の私は苗字が早くても、出席番号は最後なので呼ばれるのは一番最後だ。

追試者の名前が順々に呼ばれていく。

「小野寺さん」

「は、はいっ…」

そして私は最後に呼ばれ、席を立ってテストを取りに教卓に向かった。





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